単結晶X線回折装置利用内規
はじめに
本装置は全学の教員、学生が共同利用するシステムであり、円滑な利用は、研究教育上重要である。本装置を使用する者は、その共用性を認識し、利用者全体が十分に活用できるよう、規則を守り、協力しあうこと。従来からのMo光源封入管型単結晶X線回折装置AFC-7S(CCD検出器、室温から-100度まで測定可)と新しく更新された2波長対応ローター型微小単結晶X線回折装置XtaLAB P200(ハイブリッドピクセル検出器PILATUS200K、Mo/CuデュアルターゲットVariMAX DW、室温から-180度まで測定可)があります。
操作資格
本装置の操作は、保守管理を行っている教職員(研究設備共用センター・大堀、以下保守管理者と略す)、およびそれと同等以上の測定技術を持つ保守管理者から実地指導を受けて、十分な測定技術を身につけ、責任を持った利用が可能であると認められた者(以下測定許可者と略す)に限り操作することが出来る。当面は、Mo光源の使用に限定する。保守管理者以外、光源の変更は認めない。
利用時間
本装置は測定許可者の操作による終夜運転が標準であり、センター利用時間外での運転は避けられない。不測の事態に対処できるよう保守管理者と十分に連絡をとりながら運転すること。このため、測定使用者は、保守管理者と密に連絡を取れるものに限定し、さらに予約を取る前に、大堀までメールで連絡し、大堀の都合を確認すること。
利用の予約
本装置の利用を希望するものは、必ず、大学連携研究設備ネットワークのホームページから予約申し込みを行うこと。予約申し込みの方法は 大学連携研究設備ネットワークを利用した予約申し込み方を参照のこと。その際、保守管理者にも、使用日時等をメール連絡する。
利用の報告
利用後、所定の用紙にすべての事項を記入し、センターに提出のこと。
保守・管理
(1)利用の際は、備え付けの利用ノ-トに利用者名、所属研究室、利用開始および終了時刻、利用目的などの必要事項を必ず記入すること。これをもとに使用料金を徴収します。
(2)ウィルスなどの感染を避けるため、測定データの持ち出しはCD-R/RWまたはDVD-R/RWで行い、USBメモリーの使用は絶対禁止とする。
(3)コンピュータの不具合を避けるため、他のソフトのインストールは禁止する。
(4)測定に必要な消耗品が残り少なくなったら、保守管理者またはセンター職員に連絡すること。
(5)装置の異常に気付いたときは、直ちに保守管理者に連絡すること。
(6)全測定終了後測定室内の清掃、物品の整理整頓を自発的に行うこと。
(7)部品等は所定の位置に戻し、絶対に私物化してはならない。又、私物を放置しない。
(8)測定用コンピュータ上の反射データ(左側)は、上記に記載のようにCD-R/RWまたはDVD-R/RWで持ち出すか、測定終了後解析用コンピュータ(右側)に転送してから、USB等で持ち出す。各自が削除してハードディスクの負担を軽減するようにする。
(9)実験室内での飲食を固く禁じる。
(10)なお、新しく導入された機器は、検出部分がむき出しになっているため、細心の注意が必要でる。
サンプル付け替え時および測定終了後は速やかに所定のカバーを取り付ける。
講習会
新たに本装置を利用したい希望者は、センター職員(大堀)に連絡をする。日程調整後、個別に講習会を実施し、利用できることとする。